私の日本画制作「ツユクサ」編

<下絵描き>

和紙に鉛筆で下絵を描きました。幾つかのスケッチをもとに描きましたが、ちょっと物足りないのでヘクソカズラのツルに絡まったツユクサを取ってきて入れてみました。

<銀箔を貼る>

画面のマチエールを考えて、銀箔を貼りました。銀箔は上から色をかけ、つぶしていくのですが、微妙に銀箔の効果が滲み出てくることを期待して。

 

<骨描き>

墨を使って下書きの線を起こしました。

 

<下塗り>

胡粉と水干を使って画面全体に下塗りをしました。

<描き起こし>

下塗りで初めの線が見えなくなってきたので、もう一度墨で描き起こしました。

<下絵つけ>

水干絵の具を使って下絵つけをしました。群青や古代朱を使って葉っぱや茎の色に変化をつけました。

<彩色>

全体に白郡を被せて全体の調子をなじませました。これからが彩色の本番です。画面全体の調子をどう仕上げていくか、岩絵の具が乗っていくにつれてだんだんにみえてきますが、試行錯誤の始まりです。

群青を使ってツユクサの空間と奥行きを試みました。

全体に焼緑青・黒群青(白)をかけて画面全体の調子を重くし始めました。ようやく岩絵の具が画面に乗り始めました。

線がかくれ始めたので、もう一度墨で描き起こしました。

さらに黒群青(白)をかけ、葉っぱの色を描き起こしました。群青で画面を引き締めようとしましたが、全体にまだしまりがでません。もう少し強い色が必要です。

黒緑青をかけ、銀箔を少し出してみました。全体の色の調子がとても難しい。

ツユクサを「若葉」で描き起こしました。全体に群青を使って調子を整えています。

全体に群青をかけました。ガラッと感じが変わりました。

ツユクサを描き起こし、「若葉」と「黒群緑」を使って葉っぱの強弱をつけました。影の部分のツユクサを黒群緑で足し深みを出しました。ツユクサのめしべとおしべの黄色を加えて完成としました。

大きさ46×27